健一

新幹線大爆破の健一のレビュー・感想・評価

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
3.7
BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

佐藤純彌監督 高倉健主演のコンビ作というと どうしても『君よ憤怒の河を渉れ』の悪夢が頭をよぎる。
でも本作は この作品の前に製作された作品なので大丈夫かな?

新幹線に爆弾を仕掛けた三人組の爆弾魔と 警視庁、鉄道会社(国鉄)との熱き攻防戦!

個人的な事ですが、本篇を観ていてビックリした事がありました。
劇中、捜査本部に駆け足で入ってきた刑事が言う。
『犯人の身元が判明しました!(中略)住所は
東京都 豊島区 東池袋 5-10-6』!
オイオイオイオイ!
めちゃめちゃ我が家の近所じゃないか!(笑)
『2人目の身元も判明しました!詳細はFAXで届きます!』
ファクシミリで送られてきた犯人の住所を見ると
『東京都 板橋区 志村二丁目〜』
オイオイオイオイ!!
もっと近所じゃないか!!(笑)

ひとりで盛り上がってすいません。(笑)
という事で私が現在住んでいる地区の昭和40年代後半の街並みが垣間見れて
『あの頃は こんなだったんだぁ』と
ひとりで懐かしんでました。

1500人の乗客を乗せた新幹線に爆弾脅迫事件が発生する。
走行中の新幹線に仕掛けられており 速度が80キロ以下になると爆発するという。
列車は速度を維持しながら 南下していく。しかし終点は間近に迫りつつあった・・・

キアヌ・リーブス主演の「スピード」の元ネタになった映画として当時 話題になりましたね。
なるほど!良いようにパクられてる。

高倉健さんが悪役を演じている作品なんて初めて観たかも。相変わらずの安定感でした。
そんな健さんも凄かったが、私は
タイムリミット迫る刑事達の攻防、鉄道会社の社員達の懸命な行動力のほうに見入ってしまった。
パニック寸前の乗客たち、どうにも出来ない列車内の乗務員達。
彼らをなだめ 勇気づける情報センターの上司。
爆発時間が迫るなか、僅かな時間の中で走りまくる刑事達!
もう 全員汗だく💦!
見ているこちらも緊張感いっぱいで手に汗握る!

想像以上に面白かった!
この時代の邦画にしては良く出来ている作品。
唯一引っかかるのは かなり緊迫している場面なのに ちょっとコミカルな音楽が流れるところ。
『このシーンになんで?』と思った。

この 引っ掛かり はこの後、この監督が手掛ける次作でさらに『大爆破』するのです。


😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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