ブロコリ

時をかける少女のブロコリのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
5.0
ずっと色んな人から「この映画は良いよ」と聞いておきながら、この日まで観ずにきたけど、ようやく鑑賞できた。観終わってみてわかったけど、たしかにこの映画は良い。エモいし切ない。途中主人公にイライラするシーンもあるけど、見終わった後にものすごく余韻の残る映画だった。そしてまた見たくなる。主題歌の「変わらないもの」もめちゃくちゃ良い。

「時をかける少女」というタイトルはただ単に主人公がタイムループをするからというだけではなく、千昭と真琴の約束にもかかっているのではないかと思った。そんなことを考えるとまた切なさがこみあげてくる。二人の時間軸が直接交わることは、この先ないだろうけど、”約束“が二人を繋いでいくのかもしれない。切なさの中にエモさがある最高の映画だった。めっちゃ好き。

そして登場人物たちがとても学生らしくてリアルだったところに監督のこだわりを感じた。また、以前に細田監督のドキュメンタリーを見た時に「入道雲は成長を象徴している」と言っていたが、この映画でも入道雲がとても印象的だった。そういう監督のこまかいこだわりがとても素敵だと思った。
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