双子の姉弟が奇妙な母親の遺言により過去を紐解いていくはめになるのだが、芋蔓式に出てくる衝撃の事実に、まるで暗闇の地中から地上に放り出され途方に暮れた時のように言葉が出なくなった。
そんなことって起こりうるのだろうかというくらいに衝撃。プリデスティネーションのように数奇だった。
終わり方が好きすぎる。
主人公ではないが間違いなく物語の主軸に巻き込まれていた者が最後に出ているのが熱い。石碑に刻まれる真実を前に沈黙し、何を思うのか……。
これは同監督作のボーダーラインに出てくるタクシー運転手の家族と同じだ。ボーダーラインが大好きなので、もちろんこの終わり方も刺さったわけだ。余韻がすごい。
ヴィルヌーヴ監督作がいつの間にかほぼ制覇しているのだが、出産がテーマとしてよく挙がる監督だなと思った。
ブレードランナー2049という続編を任されるのも納得。
