るい

容疑者 室井慎次のるいのレビュー・感想・評価

容疑者 室井慎次(2005年製作の映画)
3.6
これで一応、新作までのおさらい完了
踊るスピンオフ第2弾
今秋公開予定の新作の映画が一応
今作の続編になる
室井さんのスピンオフ作品

弾丸ライナーの事件から数ヶ月後の
2月のある日
室井さんがある容疑で逮捕されていた
ことの経緯はさらに5日前に遡る
数日前に発生した
新宿3丁目の路上で発見された
刺殺体の、指紋や目撃情報から
新宿北署の神村巡査に疑いがかかり
7回目の聴取の際に神村が逃走する
激しい追跡の結末は
彼が車に轢かれて事故死するという展開に
その後
上層部は、被疑者が警察官であるために
早く終わらせたいが故
この事件は被疑者死亡で書類送検で終わろうとしていたが
この事件の現場指揮を取っていた、室井さんは
これによって捜査打ち切りに納得がいかず、押収品の整理をしていると
被害者と被疑者に共通する
ある物を発見し、捜査続行を決める
その命令は警察庁の耳にも入る
実はこの事件の裏には
警察庁次長と警視庁副総監間に起こっている
次期警察庁長官の座を巡る醜い派閥争いが起きていて
正義による捜査続行など
警視庁にとってはラッキーだが
警察庁にとっては痛手であり
言い争いを起こし始める
室井さんはその展開にウンザリしていた
そんな矢先
新宿北署に東京地検が現れ
室井さんを
「特別公務員暴行凌虐罪」の共謀共同正犯
の容疑で逮捕するという展開になる
それはなぜか
死亡した神村の母親が刑事告訴したため
さらにいえば
弁護士・灰島秀樹の陰謀によるものだったのだ

今回は醜い幹部の権力闘争を背景に
巻き込まれてしまった
室井さんの真の正義が試される
クライムサスペンス
「真下〜」が地下鉄パニックなら
今作はミステリー要素が強い作品
事件の真実へと動く展開は見応えがあり
普通に面白かった
とにかく今作の敵のクセが強い
八嶋さん演じる「灰島秀樹」なんかは特に
踊る〜の歴代キャラからみても
かなり印象が残る、嫌なキャラ
後に
刑事でもないキャラなのに
唯一スピンオフでドラマも作られたもんな
とにかく、このような強キャラに
室井さんの正義が通用しないのがイライラ
そんな彼を助けるために動くのが
戦友、「新庄賢太郎」と台場役員〜の事件で
失態を犯して以降
室井さん側についていた「沖田仁美」
さらに彼らに雇われて
灰島と戦うことになる
室井さん側の弁護士小原久美子
と、こっちも良い
にしても踊る〜にしては
ノワール感があるというか
コミカルな部分が今作少ないので
違和感が少しある
本当に踊る〜なのかってくらい
騒いでるのがマスコミか本庁の醜いやつらだけだったしね🤔
面会に現れたスリーアミーゴスの発言で
この時点ではまだ和久さんが生きてるっていうのがなんか嬉しかったんだよな
そんな中なのに青島を気にかけてる
室井さんも良かったな
やっぱり名コンビ
るい

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