クリスチャン・ベイル&ラッセル・クロウ主演でリメイクもされた『3時10分、決断の時』(こちらも良い!)のオリジナル版。
リメイク版の『3時10分、決断の時』の監督は、今月公開される『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の監督にも抜擢されたジェームズ・マンゴールドで、骨太な“漢”のアクション映画撮らせたら天下一品だ。
しかしそんな彼を持ってしても、このデルマー・デイヴィスによるオリジナル版『決断の3時10分』のかっこよさ、渋み、崇高さには達しきれていなかったのだと痛感。スコセッシやザラー等への影響も納得な文字通りの「名作クラシック」と言えよう。
冒頭ど頭、Columbia Picturesのロゴが出てからのFrankie Laineが歌う"The 3:10 to Yuma" のテーマが鳴り響き、地面ー這うようにカメラが上がっていき“3:10 to yuma”とタイトルがでかでかとバーンっ!と出るところでオーガズムに達する気持ち良さ。世界一カッコイイオープニングなのではないかと。
一見するとリメイク版より“地味”なように見えて、ここぞというタイミングでの銃撃や落下アクション等が巧すぎてハラハラする。ラストシーンの神々しさも忘れ難い。