真っ黒こげ太郎

バトルトラックの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

バトルトラック(1982年製作の映画)
3.5
石油戦争で荒廃した近未来。人々は石油を求めて奪い合い暴力が支配する弱肉強食の世界と突入した!
そんな中、装甲トラックを乗り回し、略奪を繰り返す悪の一味に立ち向かう一人の男がいた。

所謂マッドマックスの便乗作だが、意外とちゃんとした作りで楽しめる。
アクションは少ないながら、爆破、スタント共にしっかりした出来。特にクライマックスで主人公が手作り装甲車で大暴れするシークエンスは楽しい!(しかも思いっきり人が轢かれてる!大丈夫なのか!?)
主人公とバトルトラックのラストバトルはなかなか盛り上がる。
ドラマもありきたりながら、丁寧な作りで楽しめます。(特に村の人達のドラマや、ヒロインと敵ボスとの関係は面白い、ありがちだけど。)

難点としては、主人公とヒロインの恋愛描写が余計なことと、一部間延びしてるシーンがあること。後マッドマックスの便乗作にしては自然豊かすぎることでしょうか。(作中の村も、水が豊富で豊かそう。)ただその分、豊かな自然を楽しめるという見方もありますが。

過度の期待が禁物ですが、B級アクションと割り切れば十分楽しめます。
余談ですが本作は東宝東和の配給で劇場公開されたらしいですね。まあこれなら許せるかな?