【第82回アカデミー賞 衣装デザイン賞ノミネート】
『ピアノ・レッスン』ジェーン・カンピオン監督作品。早逝した詩人ジョン・キーツとその恋人について描いている。カンヌ映画祭でプレミアされ、アカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートされた。
カンピオンならではの重く苦しい恋愛映画。演出や描写自体は静かで美しいのに、ひどく残酷な何かが主人公を不幸にする。そういう作家性だと思う。
本作の場合、社会的立場の違い、引き裂こうと敵対するキーツの親友といったところか。キーツの親友ブラウンがウザすぎる。
ファニーはキーツに見合う教養を身につけようと背伸びもする。しかし最後には詩を暗唱するまでに。
あまりつかみ所のない作品ではあったが、イギリスのファッション、そして儚いキーツとファニーの悲恋が上手く表現されていると思う。さすがジェーン・カンピオン。
キャストだとベン・ウィショー!草食系優男をやらせたら右に出る者はいない。あとファニーの弟、なにあのスタイルのよさ!何着ていてもモデルみたいに細長い足が目の保養になる。