Omizu

スーヴェニア 私たちが愛した時間/ザ・スーベニア 魅せられてのOmizuのレビュー・感想・評価

3.0
【第69回ベルリン映画祭 パノラマ部門出品】
ヴェネツィア映画祭コンペに入った『エターナル・ドーター』など今注目の映画監督であるジョアンナ・ホッグ監督作品。ベルリン映画祭パノラマ部門に出品、英国インディペンデント映画賞では8部門にノミネートされた。

苦手なタイプのインディペンデント映画だった。一体何が描きたいのか分からずイライラしていたら終わった。

批評家に評価されるタイプのウェルメイドな作品ではあるが、主人公の女性が何一つ主体的に動かないので話が進まない。ティルダ・スウィントンの存在も果たして必要だったのか…

のっぴきならない恋愛と映画監督という夢、それがテーマなのは分かるがあまりに何もなさすぎる。

静かなインディペンデント映画好きにとってはいい映画なのかもしれないが、恋愛も夢も中途半端に終わってしまうのがもったいない。静謐なトーンを貫いた語り口や撮影はいいが、個人的にはあまり面白さが見出せない作品だった。

本作の続きである『スーヴェニア 私たちが愛した時間、後に』がネトフリにあるが迷う。この語り口はあまり好きではないな…
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