ショコラ
"午前十時の映画祭13" にて鑑賞。今までに何回も観ているけど映画館では初めて。ジュリエット・ビノシュ出演作の中で最も好きな作品なので楽しみに。
古くからのしきたりに縛られたフランスの小さな村。北風とともにこの土地にやって来たヴィアンヌとその娘アヌークは、孤独な老女アルマンドから店舗を借りてチョコレート店を開く。
冒頭の赤いコートを着たヴィアンヌと娘アヌークの姿が印象的。価値観の違うものを "排除する" のではなく、"受け入れる" ことの大切さを本作は教えてくれる。
夫から逃げてきたジョゼフィーヌを受け入れ、村人から嫌われる海賊を受け入れ、さらに散々嫌がらせをしてきたレノ伯爵までも受け入れるヴィアンヌ。そんな優しさと彼女が作るチョコレートで、人々の心を動かしていく様は何度観ても胸に響く。
人知れず悩みを抱えながらも、懐の深さと底知れぬ強さがあるヴィアンヌをジュリエット・ビノシュが好演。どこか不思議な魅力がある彼女にぴったりな役柄。
ホットチョコレートにチリパウダー入れるのがお洒落。どんな味になるのか是非今度やってみたい。
