うずら

同級生のうずらのネタバレレビュー・内容・結末

同級生(1998年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもリアルだった。誰にも打ち明けられず孤独を感じている、男性が好きな主人公のスティーブンと、性的志向に揺れる同級生のジョン。ふたりでくすぐり合うような幸せな時間も真実だった。
スティーブンは自由にそして立ち向かうことを選んだけど、カミングアウトするもしないも自由、それがすべてじゃない。その選択が人生を左右するような、不理解な社会構造であることが事実なのだから。だからこそスティーブンの選択の勇気が際立つわけでもある。

製作年に少し驚いたけど古さを全く感じない。あなたどこに隠れていたの?
LGBTQが題材の物語にわたしは幸せを望むことも多いけど、いやな終わり方じゃなかった。とてもリアルだったけど、志向に揺れる思春期の気持ちも描かれていて、やわらかい色合いが常にただよっていて本当によかった。
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