Melko

パイナップル・ツアーズのMelkoのレビュー・感想・評価

パイナップル・ツアーズ(1992年製作の映画)
3.3
「麗子おばさん、島に残った方がいいんじゃないかな。そう思うやっさ」

残業で疲れたので、美しい自然とゆるーい雰囲気に癒されたくて。
結果、そんなに癒されなかった。笑

それぞれ違う監督が撮る、3話オムニバス
時間が数年ごとに進む設定
実は最初の1話を数ヶ月前に見たものの、あまりのゆるゆるな雰囲気と遅々として進まない話に音を上げ、寝かし続けてしまった。

演技素人も多数参加、ウチナーグチ全開
ウチナーグチはマジで聞き取れない…親切な字幕付き

1話目 突然声が出せなくなった、島の歌姫 麗子おばさん
の話はよかったけど、とにかくテンポがゆっくり
巨大なパイナップル🍍のハリボテを使って島を活気づけようと立ち回るが上手くいかない旅行会社?のオッサン
を尻目に、ゆったり話は進む
聞こえないけど、聴こえる
本土の人間には聞こえないけど、島の人間には聴こえるのかもしれないね
麗子おばさん役の女優が、ふっくら体型で恵比寿顔、見ててすごく幸福になれる顔だった
あと麗子おばさんの歌の後ろで幸雄が弾く三線もいい音だったんだよなー
地味に「ちゅらさん」のおばあがいい味出してたなあ

2話目は個人的に一番好かん話
ミッドサマーあたりを思い出した、なんかこれぞ島の閉塞感って感じの印象だった
本土から来たヒデヨシを、彼がウチナーグチがわからんのをいいことに、彼に片思いしてる春子と子宝に恵まれる神に一緒に参らせ、からかいついでにけしかけて夜這いさせ、見事子宝に恵まれたと思えば次に盛大な結婚式…
いやもうホラー
よく分かりもしないで言われるがままに色々やっちゃったヒデヨシも悪いけど、内地の人間を囲って、出ていかせまいとする島の人間たちがただただ怖かった。
純愛の話と思って最初見てたから、春子を避けまくり、島から出て行こうとするヒデヨシを、島の人間が悪びれもなく阻止するのが気持ち悪くて、このあたりからこの作品をまじめに見ることをやめて、自分として珍しく、ながら見。
老い先短い自分のことを考えて、神に全てを託し死んでいくおばあちゃん、もはや死神じゃん、、?
調べれば、この作品を撮った監督は京都出身、大学で沖縄に渡った内地の人
そんな余所者な監督の思いが込められ…なんて信じない!私は無理だわ…

3作目で突然の洞口依子。笑
パンクバンド 爆弾小僧のデュオ アキラと夏子
夏子役 オーディションで選ばれた女優の雰囲気が抜群
褐色の肌にボーイッシュなお顔、前髪を上げたオレンジ色のショートカット、タンクトップにショーパン おもむろなタバコ🚬
ぱっと見少年なんだけど、声が少女って感じでギャップ萌え
ただ、引くぐらい素行が悪い。笑
悪いことしたら謝らんか!
でもそこがアウトロー感あって独特な雰囲気でもある。 パンクデュオらしく、途中で流れる曲が素敵にグランジ感あって、良き◎

どうやって終わるのか、グダグダやなぁと思ったら、えええ!おばあ!!!マジか✈︎✈︎✈︎
銭雨(じんあみ)どーい💴

エンドロール曲「黄金三星」がすごい雰囲気あって好き。
沖縄というのは不思議な魅力と文化を持つ土地。中学の修学旅行で行った沖縄は、台風シーズンでめちゃくちゃ天気悪かったなぁ…いつか晴れた日に行きたい🌞
Melko

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