思い立ってイオセリアーニ映画祭に通い始めて、これが最後に見る映画です。
『素敵な歌と船は行く』をもう一度、日本初公開の『そして光ありき』をできれば見たかったのですが、それでも見る予定だった映画はほぼ全部見られました。こういう機会に恵まれることは滅多にない。
見逃したのは『田園詩』一本です。
でもって、この映画ですが、一番思索的で難易度が高いのにチラシのヴィジュアルがいかにもわかりやすそうではないですか。これはとっても不親切だと思いました。でも、それで沼に足を踏み入れる人が増えるのね。
これは、イオセリアーニの『青い花』ですね。
グルジア時代の方が自由に映画を撮れていたようなのが意外、ではなくて多分そうなんだろうとは思ってました。
売れ筋に合わせるより、規則をくぐり抜ける方が自由度は高い。
ただ、官僚組織の中での自由って長くは続かないんでしょうね。きっと。
元の映画見た時はなんとなく見逃していた「珍しい花の歌」からのフッテージに女友達がコメントする場面があり、ああ、こういうのがここでは許されない表現なんだと分かり、それが物語を説く鍵の一つになりました。