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キャット・ピープルのぱのレビュー・感想・評価

キャット・ピープル(1942年製作の映画)
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今までの人生ずっと幸せだった、不幸だったことはない、子供の頃も学校も仕事も、だから今回のことで困ってる、みたいなセリフにハッとする。フィクションが新たなステージに推移する感覚がある。

ずっと奇妙な話ではあるが、変身を直接描かない上、さらに間合いが歪なので豹と人間が交互に現れる生々しさがある。そんなわけないけど豹を放ったのかリアルすぎる比喩なのか。

夜道で何者かに追われている時、通りかかるバスが追っ手から逃げるのではなくて、来た道を戻ることになるバスという演出もいい。しかもその後を描かない。恐怖を感じていた道のりが巻き戻されることが頭をよぎる。
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