本作は1986年の作品で翌年日本で公開された時に劇場で鑑賞している。当時47歳のコッポラは既に巨匠となっていたが、この映画からはそんな重さは感じられず、愛すべき小品と言った感じの作品だ😊
バディ・ホリーの名曲をモチーフに、青春をやり直したいという願望をセンチメンタルに描いた、〝女性版バック・トゥ・ザ・フューチャー〟とも言える大人のためのファンタジー。
発想は悪くないのだが、正直なところコッポラが監督する作品ではなかったような。ロバート・ゼメキスあたりが監督してたらもっと面白くなっていそう。でもそうしていたらニコラス・ケイジの発掘はもっと遅れていたかもだけど😅
キャスリーン・ターナーが、中年時代(43歳)と青春時代(18歳)の双方のヒロインをひとりで演じ、その相手役をコッポラの甥でもあるニコラス・ケイジがリーゼントをバシッと決めて務めている😅
ちなみに当時の年齢は、キャスリンが32歳でニコラスが22歳。
CGも無かったこの時代、ニコラスの老け役はメイクで違和感なかったが、いかに名女優とは言え、さすがにキャスリンの高校生は厳しかった。ここが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」との大きな違い。
ほかにもジム・キャリーやヘレン・ハントら後の人気スターやコッポラの娘のソフィア・コッポラもヒロインの妹役で出演している。
今の知識と経験を持ったまま、目が覚めたら高校時代にタイムスリップ。さてあなたならどうしますか😊
〈余談ですが〉
1970年代フランシス・フォード・コッポラは無敵だった。監督した4作はいずれも映画史に残る傑作で、他にも脚本・製作などで関わった映画は、大ヒットもしくは印象に残る作品だ。
・監督作品
「ゴッドファーザー」(1972)
「カンバセーション…盗聴…」(1973)
「ゴッドファーザーPARTⅡ」(1974)
「地獄の黙示録」(1979)
・脚本作品
「パットン大戦車軍団」(1970)
「華麗なるギャツビー」(1974)
・製作作品
「THX 1138」(1971)
「アメリカン・グラフィティ」(1973)
80年代以降もそれなりのクオリティの映画を数多く手掛けてはいるが、やはり全盛期は70年代だったと思う。