lam

インナースペースのlamのレビュー・感想・評価

インナースペース(1987年製作の映画)
3.7
ミクロ化した主人公が迷い込むのは人間の体内。体内には宇宙があると言わんばかりの不思議なアドベンチャーが詰まっている。ジャックの体内から脱出するため、網膜や鼓膜を通して、ジャックにコンタクトを図るという、不思議な体内冒険。

体内にいる人物を認知すると、これはお互いに切っても切り離せない最強のバディ映画になる。2人は、からだの内外で様々な冒険に巻き込まれていくうちに、恋をして、成長をしていく80‘sらしいいさぎの良さもある。

体内描写の特殊効果は、手作り感はあるけどどうやって作ってるのか分からないから目が離せなかった。血小板の流れや胃液、心臓などはひとつの体内宇宙をさまようような未体験のゾーンが繰り出される。実際、この作品はアカデミー視覚効果賞を受賞し、映像化の苦労は報われたらしい。

宣伝の失敗で、セールス的には伸び悩んだらしいけどさすがスピルバーグ、大衆的SF映画でこの人の右に出るものはいないと思わせてくる。
lam

lam