Keigo

散り行く花のKeigoのレビュー・感想・評価

散り行く花(1919年製作の映画)
3.3
恥ずかしながら初D・W・グリフィス。
黎明期の作品を観ると映画史における意義をどの程度考慮してスコアを付けるべきかと悩むけど、自分は評論家でも映画研究者でもなくただの映画好きなので、あくまでも個人的な鑑賞直後の純粋な感想と瞬間の温度感を残すためにも、その点の比重は軽く。

カラー映画ではないものの、映像は常に赤や青や紫などの色味がかっていて、それは屋内や屋外、もしくはシチュエーション事に使い分けられていた。当時はこんな技法もあったんだな。

そしてなによりルーシー役のリリアン・ギッシュがものすごく美しく撮られている!具体的な撮影方法は分からないが、衣装や光の当て方など様々な工夫がなされているのが分かる。

無声映画で90分は長く感じるかと思いきや、思いの外あっという間で驚いた。さすが名作といったところか。

ただ一点...主人公の彼がどうしても中国人には見えない。。。彼は純粋な中国人っていう設定で良いんだよね?冒頭の中国のシーンでちゃんとアジア人も出てきたし、台詞がある訳じゃないのになぜ彼だったんだろう...おそらく何か事情があるんだろうけども。どうしてもそれが気になってしまった...
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