Keigo

ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行のKeigoのレビュー・感想・評価

3.6
映画をたくさん観れば観るほど、ただ本数だけこなすように観たところで仕方ないと思ったりもするが、「これまでに16,000本以上の作品を観てきた監督による現代映画についてのドキュメンタリー」ともなるとさすがに引きが強い。16,000?1日1本ペースで年365本観たとして、約44年…?途方もない数だ。

取り上げられていた作品の内、観たことのある作品はざっくり3割ぐらいだったろうか。気になる作品も色々あったが特にメモなども取らずに一時停止もすることなく没入して観たので、何年か分からんがしばらく時間を置いてからまた、今度は都度都度止めてメモを取りながら、ゆっくり鑑賞したいと思う作品だ。

一方で、止めずに観たからこそ良かったこともあったのかもしれないとも思っている。このレビューを書いているのは鑑賞後だいぶ時間が経ってからなので早くも記憶はあやふやになりつつあるが、木造の病室に並ぶ病床がピンクのネオンライトで照らされている映像はやたらと記憶に残っている。あれはたしかアピチャッポン・ウィーラセタクンの『光の墓』という作品だったか。

111本もの様々な作品が取り上げられていた中で、なぜかくっきり印象を残したその作品のワンシーンに対する自分の反応。これは見逃すわけにはいかんぜよ。
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