ゾロ

カラヴァッジョ 天才画家の光と影のゾロのレビュー・感想・評価

3.5
カラヴァッジョ映画 その2
彼の絵画と歴史を知ってると面白い

1593年〜1610年 
ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアが舞台
光と闇、リアリズムが特徴の画家

彼の人生に沿いながら、
彼に縁がある人々と出会い生活
数々の名画を描いていく過程が楽しめる

時代背景
スペインやフランスのキリスト教の影響
教皇権威や威を借りる枢機卿、貴族、騎士
異端とリアリズム排除
当時の各都市の街並みや雰囲気も楽しめる

興味深いのは、絵画に纏わるアレコレ
モデルとなった方々との出会いや人柄
パトロンや依頼主との関係や態度
描かれる場所やキャンパスのサイズ感

色々、面白いなーと思うところ
リアルに描いちゃうからダメ
批判されたから、暴力
聖母なのに色気ある、老婆もダメ
権威に利用される
短気で衝動的
自然の光が欲しいから屋根は破壊
リアルな死を描き、向かい合う

破天荒に見えるけど
曲がったことが嫌いな信の通った
不器用な男だったのな?と思える人物像でした


1番好きで印象的なシーンは
カラヴァッジョが目覚めた先にある
窓から光がさした『聖マタイの召命』を
愛でる視線と絵画の描かれ方


余談ですが 2024年7月に日本のお札は
新札発行予定(20年サイクルらしい)

かつて、イタリアのお札に印刷されたのは
カラヴァッジョ "果物籠"
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