Maoryu002

邂逅(めぐりあい)のMaoryu002のレビュー・感想・評価

邂逅(めぐりあい)(1939年製作の映画)
4.0
プレイボーイのミシェル(シャルル・ボワイエ)は船旅で聡明な女性テリー(アイリーン・ダン)と出会う。互いに恋人がいて、距離を置く2人だったが、やがて惹かれ合い半年後にエンパイアステートビルの展望室で会う約束をする。しかし約束の日、テリーは交通事故に遭い2人はすれ違ってしまうのだった。

「ガス燈」「殿方ご免遊ばせ」「裸足で散歩」などで、ダンディなおじさんイメージのシャルル・ボワイエが若々しく、アイリーン・ダンがどんどん魅力的に見えていく変化が面白い。

一方で自由過ぎる2人にリアリティはないし、探せばいいのにー、言えばいいのにー!とツッコミたくなるけど、どんな時代も多少無理な設定のロマコメは観ていて楽しい。
特に、船上で距離を置こうとしても、どうしても近づいてしまう2人の顔が可笑しいし、最初のキスシーンの演出は上手い!拍手!

そして、「哀愁」にも出てたマリア・オースペンスカヤ演じるおばあちゃんが素敵すぎる。
マデイラ島で3人が穏やかに語り、歌う場面が一番好きだった。

恋の最後の決め手はエンパイアステートビルじゃなかったけど、これはこれで素晴らしいエンディング!
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