1860年代、農園の奴隷だったピーター（ウィル・スミス）は南軍に徴用され過酷な労働を強いられる。家族のもとへ帰るため、ピーターは仲間とともに脱走し、北軍のいるバトンルージュを目指すが、追跡人ファッセル（ベン・フォスター）が執拗に彼を追い続ける。
アントワーン・フークア監督による奴隷解放に向けて戦った男の物語。なんだけど、かなりサバイバルスリラーだった。
残忍さや過酷さの描写は強烈で、難解なところもなく、感動的な大作で良作ではあるものの、かなり時間が長く感じたなー。
奴隷の物語としては「それでも夜は明ける」に比べるとかなり弱く、「ジャンゴ 繋がれざる者」のような別ジャンルというわけでもなく、その中間を狙ったのかもしれないけど、印象としては「ハリエット」の規模を大きくした感じだ。
やっぱり注目はウィル・スミス。迫真の演技は凄いんだけど、恐れ知らずで無敵感がありすぎる！奴隷なのにやたら白人に反抗的だし、ワニとの格闘に蜂の巣にタマネギに十字架と、奴は絶対死なない！
一方の悪役はベン・フォスター。こういう、ちょっと病的で冷酷な役をやらせると抜群！
