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黒い潮のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

黒い潮(1954年製作の映画)
3.5
下山事件をプロットとした話。
国鉄や警察側ではなく、新聞記者目線で描かれる骨太ドラマ。
原作は井上靖で監督は主演も務める山村聰。
脚本は菊島隆三、助監督は鈴木清太郎名義の鈴木清順という布陣。
冒頭の列車に轢かれる国鉄総裁がモノクロの映像も相まって黒々とした巨大な塊に吸い込まれるようでなかなかの迫力だった。
社会の渦に呑まれ有耶無耶になる真実。
いつかは明らかになるというのは確かにそうかも知れない。
不可解さが残る事件だ。

力の入った作品なのか当時の名バイプレイヤー総出演の様相。
それにしても皆んな若いな。
当然か。
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