ドラミネーター

ブレア・ウィッチ・プロジェクトのドラミネーターのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 POVを用いたフェイクドキュメンタリーである本作は、非常にリアリティが追求されており、行方不明になった学生のビデオカメラに残された映像」というコンセプトに徹底した演出である。作中、徐々に奇妙な事態に巻き込まれていく主人公たちの恐怖を音楽で煽ることもなく、映画然としたカメラワークで魅せることもなく、首尾一貫して学生がビデオカメラで撮ったリアルである。
 しかし、それが本作の好悪の分かれ目てにもなっている。本作のリアリティに没入した者は極上の恐怖体験をできるのに対し、"映画を観ている"リアルから離れられなかった視聴者は「地味な映画」「え、終わり?」となるだろう。
 一つ確かなこととして、リアリティを追求したPOV、フェイクドキュメンタリー映画として、至高の作品であることは間違いない。