Ricola

走り来る人々のRicolaのレビュー・感想・評価

走り来る人々(1958年製作の映画)
3.6
推しのシャーリー・マクレーンの誕生日は、嬉しいことにわたし自身の誕生日でもある。ということで、今年の4月24日はこの作品を鑑賞。

この作品では若きシャーリー・マクレーンはもちろん、フランク・シナトラとディーン・マーティンの初めての共演作品であるという。


故郷へ久しぶりに帰ってきたデイビッド(フランク・シナトラ)。
彼は上流階級の女性と流れの女性との恋愛の板ばさみに合うのだ。
後者の女性のジニーを、シャーリー・マクレーンがキュートに演じる。
衣装もメイクも派手で、うさぎのぬいぐるみみたいなカバン持っててチープな雰囲気でもかわいい…。
ジニーは素直で明るいのも魅力的。
デイビッドが旅の準備をする中、ニコニコしながらいちいちついていくのがまたかわいいのだ。

ディーン・マーティンの登場の仕方がよい!
後ろ姿をじっくり映して焦らしてから、チラッと振り向く表情が渋いのだ。

兄と弟デイビッドの対比的な構図が効いている。
町の成功者の兄と除隊間近で小説家の弟。またその構図はデイビッドの前に現れる二人の女性においても見られる。

野うさぎがデイビッドの前に現れる。
このうさぎはジニーを意味しているのは明らかだろう。天衣無縫で自由な存在。
それにジニーはうさぎのぬいぐるみを持っていることから、彼女のトレードマークだとわかる。

ジニーにキスをされた後、自分の唇を指で触りそのまま顎へと手を持っていく。意味深な手振りに、まだデイビッドの迷いを感じる。

シナトラとマーティン初共演の作品だが、歌うシーンは全くない。
「君たち本当にラッキーだよね」と、賭
け事中に言われて歌い始めるかと思ってしまった笑

ストーリーの陳腐さは否めないが、豪華な主演3人の共演ぶりとそのキャラクターを楽しむことができた。
Ricola

Ricola