GAKKY

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのGAKKYのレビュー・感想・評価

4.0
2024年 / 24本目

印象的だったのは、フランクの退役軍人という計り知れない心の闇と、片や将来有望なこれからを生きるチャーリーの苦悩の落差。でもお互いに同情する事もなければ、それを比較し合う事もない。見返りを求めないチャーリーの純白な行動言動が、フランクの暗闇に少しずつ光を当てて、フランクもその光に背く事なく応じ、そこに芽生えた友情がそれぞれを救い、そして本当に大切にしなければならない物や守らなければいけない物が見えなくなっているある意味盲目な社会に二人が光を当てるような、そんな風に感じた。

時代的な部分なのか、舞台になっている高校が男子校というのが引っかかる部分ではある。

人は一人で生きていくことはできても、独りでは死んでしまうんだとも思った。

最後の家に帰るシーン、丸くなった背中が印象深い。
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