Kenta

海の上のピアニストのKentaのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
3.7
イギリスとアメリカの定期航路の船上で産まれ育った男には天性のピアニストとしての才があり、船上楽団のピアニストになる。類まれな即興ピアニストが船に居るとの噂を聞きつけ、ジャズの生みの親と自他共に認めるミュージシャンが乗り込んできてジャズ対決をするなど、船上で様々な出来事がピアニストの日常を通り過ぎるが、船から降りる事なく時間が過ぎていく。
年月が経ち定期船は爆破して廃船となる事が決まる。ピアニストの友人のトランペッターはピアニストが残っているはずだと廃船に乗り込みピアニストを探す。
演奏は素晴らしい。ピアノを聴くだけでも映画を観る価値がある。
但し、ボロボロの廃船の中でピアニストがどうやって命を繋いでいたか?
自分自身の境遇に絶望したトランペッターの、ピアニストはこうあるべきとの思いが見せた幻影なんだろう
Kenta

Kenta