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ミナのotomのレビュー・感想・評価

ミナ(1993年製作の映画)
5.0
当時は旬の2人を愛でたいだけで観てたけども、改めて観るとシンメトリーを駆使したりと映像的にも完成度高い。ズッ友の成り立ちから果てまで、女性の胸中と表面の複雑なとこを織り交ぜつつ上手い事描かれている。ユダヤ人のブスっ娘設定はちょっと無理がある美女2人で、パパンが時折チラつくけど影ある女子やらせたらピカ一なロマーヌ(姫カットも可愛い、それと『野性の夜に』また観たい)に、色気の塊みたいなエロ可愛いエルザ・ジルベルスタインとでずっと観ていられる。そんな2人の70~90年代の前後半で、上手い事ファッションも絡めた若者の奔放から現実社会の洗礼の流れで結構重くて泣ける。ダリダの『18歳の彼』と、ちょっとナイマン入ってるピーター・チェイス劇伴もとても良い。フランスっぽいフランスがまだ残ってる時代の90年代のあのフィルム感でノスタルジー。思い出補正込みで満点。ゲンスブールの目のやつ真似したい。
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