それは本当に正しい事なのか?
こういう重厚な作品は観終わった後しばらく動けなくなる。
この作品はエンドロールを最後までボーッと眺めていた。
放心状態になるくらい衝撃的な結末でしたね。
死刑制度の反対活動をしていた大学教授 デヴィッドがレイプ殺人罪で死刑宣告されてしまう。
被告人デヴィッドは出版社に連絡し、雑誌記者ベッツィー指名で自分の手記を書いて欲しいと依頼する。
これまた一本取られた。
序盤からいろんなところに伏線を張っててお見事だったなぁ。
ミステリーらしく構成も凝ってる。
ケヴィン・スペイシーとケイト・ウィンスレットの演技も素晴らしくて、表情で疑念や悲しさ、怒りが手に取るように伝わってくる。
重たい題材なので相当スタミナは奪われたけど観て良かったと思える良作。
これは結末ネタバレを見ないで挑んで欲しい。
ここからはオフレコという名のちょいとネタバレです。
ビデオテープ探すくだりと車がぶっ壊れるシーンはちょっと演出的にあざといよなぁ。
最後の国外逃亡などの描写も個人的には蛇足な感じもしたので、個人的にはビデオ見たところだけで終わって欲しかった。
それよりこの事件のその後をもっと観たかったです。
鍵を飲み込ませる理由がここまでいろんな演出に絡ませてくるあたりは凄かったなぁ。
ほんとお見事でした。