人生の岐路
倫理観を問うお話。こんな話題をそこまで重く仕立て上げない、ハートフルな人情ものに演出するニックカサヴェテス流石っす。
色んな人の視点で見るととてつもなく、誰も悪くないし救われないし、神様は意地悪だなと思わせてくれる作品。と同時に人の温かさにも触れれる作品。
このサラの愛情なのかもはや執着なのかわからない状況にまで闘った姿は圧巻でした。それがビーチに行くシーンの夫とのシーン。あれはもはやもう娘の為というよりは自分の為になんだなと、、、視聴者を引くほどのモノを見せておいて、でも娘のケイトはサラの愛情をわかってるから、最後の病室でママを選んだなのだなと。
通常、母親が娘を抱えるところでそれが逆にやってるのがとっても良かった。あんな小さくてやり切った、そして娘の死を受け入れたサラに拍手を送りたい。
そして、妹のアナ。本当に切ないよな〜
あの、プロローグはあってほんまに良かったなと。え?どうゆうこと?ってところから始まってあ〜なるほど…と思わせてくれる。
彼女は本当に生まれてきて良かったのか?そんな風にも捉えられる今作。倫理的にはどうこう外野はごちゃごちゃ考えてしまうが、なんだかんだ幸せな家族。それを見ると何にも言えないですよね。
そこに、帰結させたかったのかなぁ〜と
色んなテーマを盛り込むことができる今作は本当に感慨深いし、深い作品だなと。
キャンベルのあのシーンと、
長男のあのシーンは別に盛り込まなくとも良かった気はするが😅
長男はちょっと内気で少し外野から物事見てるけど、あそこで爆発させても良かったけどね。
でも、犬がなぜ吠えてるのかハッ!とさせられてわ笑。何が介助犬なんか全然見た目わからんけどまさかてんかん持ちやったとは…
あと、それぞれのケイトの死を受け入れる瞬間は良かったよなぁ〜
アナはケイトからの依頼
エヴァンは自画像を供える
サラは最後の病室で
パパはビーチに連れて行く。
どこをどう切り取っても、色んなテーマが盛り込まれていた今作。とても良かったです〜
チェケラ〜