レオピン

あきれたあきれた大作戦のレオピンのレビュー・感想・評価

あきれたあきれた大作戦(1979年製作の映画)
4.0
サーペンタイン! サーペンタイン!

原題は「The In-Laws」。縁戚、姻戚の意。

NYで歯科医を開く生真面目な男シェルドン。娘の結婚を目前に控え婚約者が両親を連れて挨拶に来るが、これから姻戚になろうというその男ヴィンスは実は・・

楽しいなぁ 
フォークの画面の入りや手の上げ方は完全にコロンボだし
アーキンはカチンコチンに固まって瞳孔開きっぱなしだし 笑

ずーっと子供のゲームを見せられているような そんな気分
タクシーを挟んでの撃ち合い
飛行場で狙撃された死体の車の鍵を取りに行くところ
カーチェイスなのに高速の上で対向車線を越えて行ったり来たり

同じところをグルグル回るというのがツボ。子供のしつこさでアクションを脱臼させる 畳みかけが尋常じゃない
小型ジェット機をマニュアル読みながら操縦するやたら気のいい中国人たち。中南米の国に連れ去られなんかよく分からんうちに狂った独裁者の前に引き出されておべっかを言っている。

プロットもいいし芸達者な二人のおかげで英語が分からなくても笑える。
うさん臭い饒舌な無表情に片や完全虚無の無表情。アーキンが段々無口になっていくにつれて、特にシャツアウトしだしてからはもうヤバい。この人たちは全員何かの症状を呈している。即刻病院に連れて行ってくれ

ふざけたヴィンスは最初から最後まで落ち着いた思慮深い人物にも見える。逆に全て計算づくという狂人の怖さも。波状攻撃に慣れていく快感はハライチの漫才のよう。


ママ役のナンシー・デュッソーは「グッドモーニングアメリカ」で全米の朝の顔
イカレた将軍にリチャード・リバティーニ ハンドパペット流行らないかな

『デッドフォール』に続きジェームズ・ホン
『訣別の街』に続きデヴィッド・ペイマーを発見


最後のヘリコプターからの新郎新婦の父の入場 これを見て日本の結婚式場はゴンドラ入場を思いついたという (ウソです)
CIAのラッツの前で大金をちゃっかりせしめてごまかす花嫁親子がまた最高でした。


⇒脚本:アンドリュー・バーグマン

⇒結婚式にはなんとか間に合わせる系映画ベスト級 『ハングオーバー!』(‘09)、etc.
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