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ラスベガス万才のmikanmcsのレビュー・感想・評価

ラスベガス万才(1963年製作の映画)
4.0
「何も考えなくていい映画」を探してて見つけた本作。エンジンを買う金のない金欠カー・レーサーのエルヴィスがホテルのプールサイドの従業員のアン・マーグレットに一目惚れ。恋の鞘当てがあって最後はラスヴェガスのレースで優勝、という鉄板ストーリー。

本作、とにかく若い頃のアン・マーグレットが可愛くてプロポーション完璧で、眼が釘付けです。導入部で、車の下に潜り込んだエルヴィスの眼の前に長ーいスラッとした二本の足がツカツカと歩いてくるショットなど、本当に惚れ惚れします。「Tommy」の母親役など、70年代の美魔女キャラも忘れがたいけれど、やはり60年代のゴーゴー・ガール・ディーバは彼女かナンシー・シナトラで決まりでしょ。

全体に流れる明るく楽観的な雰囲気は往年のMGMミュージカルを思い起こしましたが、よく考えたら本作もMGM作品でした。納得。画面の色合いも「総天然色」って感じで良き。

往年のオールド・ラスベガスの目抜き通りのネオンの風情が味わい深いです。幼少時に「兼高かおる」とかで観ただけですが、懐かしや。「クレージー黄金作戦」でクレージー・キャッツもこの通りで踊ってましたねエ。

エルヴィスはカーレーサー役なのでクライマックスはラスヴェガスのレースですが、これ、モナコGPみたいに街なかを走るんですね。参加するレーシングカー群のフォルムが流線形で美しいです。マッハ555みたい。レースの場面は「どうせ合成だろ」と思って舐めてたら、爆走やクラッシュはかなりガチでした。すごいすごい。

何も考えずに楽観的な雰囲気とアン・マーグレットの美しさを愛でられて大満足でした。(エルヴィスは? ファンじゃないので別に)
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