囚人13号

砂に埋れての囚人13号のレビュー・感想・評価

砂に埋れて(1918年製作の映画)
4.0
構図がずっと流麗。絵画が動き出すオープニングはグリフィスの系譜だろうが、馬と同化したようなハリー・ケリーが酒場に突撃し唄で友を得る磊落性にフォードからしか得られない栄養を享受する。
クライマックスの渓谷/傾斜/急カーブという地形を駆使した馬の横転や上下運動も素晴らしいが、砂漠へ入ってからは馬上の人物を仰角から捉える騎兵隊三部作のショットがあり、腕を負傷したハリー・ケリーが『捜索者』ポーズを一瞬とったりもする。あとはやはりタバコに火を付けるとフレームインしてくるヒロインか
囚人13号

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