ゲッシー

2001年宇宙の旅のゲッシーのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
4.4
ハルも木から落ちる→名訳。
有名作品なのに出演者は無名なのが面白い。

冒頭20分猿人の生活を見せられるとは聞かされてなかったので、映画間違ったかと思った。
これ本当に1968年の映画なのか…??
先見性に驚愕。テレビが分厚い箱の時代にタブレット端末、オデッセイやポンも出ていない時代にチェスの電子ゲーム、CG実用化以前に宇宙船のモニターにCG(針金で作ったらしい)を登場させてしまっている…。
どうやって撮ったの?というシーンの連続。調べて出てくるその撮影方法の一つ一つにも驚愕。同年代のウルトラマン・ウルトラセブンと比べると特撮レベルの高さが際立つ。あれが当時の頂点だと思っていたけど…。
こんな風に、全体的に映像表現を楽しんで観た。極端に長いカットでも、吸い込まれそうな綺麗さがあるし、細部に目をやれば退屈しなかった。

HALを停止させる時、ボーマンが恐怖しているように見えた。それはHALが居なくなれば、自分が広大な宇宙で独りぼっちになってしまうからなのではないだろうか…?
宇宙人はモノリスを遥か彼方まで無限に設置しているのではないかと考えた。月→木星の次は、土星→冥王星にもモノリスが設置してあって、更なる進歩を遂げた地球人の来訪を待ち構えているのでは…?
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