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五福星のTakaCineのレビュー・感想・評価

五福星(1984年製作の映画)
3.4
のどかなアクションコメディに、しっかり笑わせてもらいました。

1984年日本公開の"デブゴン"ことサモ・ハン・キンポー監督、脚本、主演作品。福星シリーズの第1作目。前々から観たいと思っていましたが、この度BSで放映したのでやっと視聴できました(*^^*)♪

80年代はジャッキー映画とドリフの「8時だョ!全員集合」で育った身には、懐かしい友にでも再会した気分で楽しい時間を過ごせました。

刑務所で出会った5人の詐欺師たち。意気投合して出所後に清掃会社を立ち上げますが、ヒョンなことからニセ札づくりのマフィアに追われて対決するはめになります。

出てくる面子が懐かしかった!
みんなキャラ立ちしていて面白かったけど、その中でも自分的にツボだったのは、

主役のポットを演じるサモ・ハンが凄く若くて、髪さらさらで、体型がベイマックスなのに、キレッキレッアクションがめちゃ格好良かった(*^-^*)
棒術、凄かった!!
驚く表情が、森三中の黒沢と北陽の虻ちゃんを混ぜた感じでつい吹き出してしまいます。

この人のほんわかした雰囲気が作品全体にゆる~いアクセントを与えているので、全編気軽に安心して観られます。「痛そうなアクション」が苦手な人でも、本作のアクションならオススメできそうです o(^o^)o

おデブなのにアクションできるって素晴らしい(武術指導もしてるし)!

モジャ役のジョン・ジャム。
大泉 洋をハゲ散らかして(失礼!)、ちょっと太めにした感じ。
胡散臭い社会運動家で、頭が良いのかお馬鹿か微妙。隠し事が全く出来ない、真っ正直な妹思いの兄貴。兄貴のくせに妹の肩にずっと手を回しているのが気になります(..)さてはジョンが役得とばかりに…

排気管役のリチャード・ン(ン?)。顔はサミー・デイヴィスJr.に似てますが、この人がまじ面白い!ドリフメンバーで言えば、加トちゃんの役割かな。一番のおとぼけキャラ。

後半のトリッキー戦術も楽しいですが、何と言っても物語と全く関係ない全裸シーンが抱腹絶倒!テレビの前でポーズをするところと、郵便配達人のウー・マと目を合わすところは堪えきれず大笑いしました!便器に座ってエマニュエル夫人ポーズするけど、少しもセクシーじゃない(笑)

この人を初めて知ったのは『霊幻道士3』でしたが、この時も全裸を披露していました(笑)定番ネタ?しゃくれ顔と尻が自慢なのかもしれませんね。

執事役のラム・チェンインは『霊幻道士』で大好きになりましたが、全然良い奴でないのが悲しい。

今回は脇役ですが、ニセ札マフィアを追う刑事役でジャッキー・チェンが出てきます。あまり出番はないけど、決死アクションはここでも健在!高速道路の追跡シーンはさすがに息を飲みました。走るトレーラーの下をローラースケートでくぐったりするなんて、ジャッキー以外に誰がやろうとするでしょう。度肝を抜かれます。

レストランでの強盗団との乱闘シーンも好きですね。サモ・ハンとジャッキーが一緒に戦うだけで感涙ものです。

80年代香港映画好きには懐かい、ユン・ピョウ、タイ・ポー、マースなどの姿が見られたのも嬉しいですね(*^O^*)♪

能天気な音楽
わざとらしいコント演技
分かりやすい伏線
ダサい服装
でかい日本製トランシーバー
スローモーションでの窓ガラス突き破り

全てが80年代安心クオリティー。狙い通りに楽しませてくれます。難しいことは何も考えず、ただドリフ的コントに大笑いして、本気アクションに感動して、誰が見ても分かりやすい単純なストーリーを気軽に楽しむ。

『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』や『あぶない刑事』を見てた世代はツボだと思います。

それから当時の香港俳優たちの仲の良さと体を使って(CGでなく)一生懸命作っている手作り感が大好きなので、80年代制作の映画は、たとえダサくても何回でも観たくなりますね(*^O^*)♪
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