Melko

ホッタラケの島 遥と魔法の鏡のMelkoのレビュー・感想・評価

3.4
前に一度だけ見たのは、随分前。それからうんと歳を重ね。アマプラにあるのを見つけ、再鑑賞。

以前見た時に感じた、人物&キャラ描写のカクカク加減な違和感は、やはり拭えず。まず冒険するには主人公はるかのスカートが短すぎるんだよな。どう考えても。
芸能人ゲスト声優の棒読み演技の違和感も拭えず。(ただ、主役の綾瀬はるかは前ほど違和感なかった。かなり健闘してた方だと思う。)
全体的に考えたらテンポは良いはずなのに、ものすごく間延びしたように感じる前半から、急激にまとめにかかる後半の置いていかれた感も拭えず。
景色の描写はめちゃくちゃリアル。なのにとてもファンタジーで、唯一良いと思った点。建物や小物の書き込み等、背景の細かさは舌を巻く。
総合的には前回見た時とさほど感想は変わらなかったけど、やはり年齢を重ねることで、ラスト付近のテオの「人が一番最後にホッタラケにするのは、思い出」と言うセリフに、グッとくる。
人間てホント都合の良い行動する生き物よね。大切にしてたものも、気分次第で捨てたりしまったり。なのに、誰かに代わりに捨てられたり、取られたりしたら怒ったり。勝手な生き物だよね。
かつて捨てられたのに、相手を信じて赦したコットンが、かわいくて偉大。そんなコットンが、、胴体からプチン!!は、もうお子様アウトなのでは…?

モノには記憶が宿る。身の回りのモノを大切にしよう。

すごく色々とっ散らかった作品なのに、見終わってなんだかほんわりするのは、主題歌の功績が大きいかと。
とりあえず、頭に残る爽やかな曲作りの名手スピッツは、天才だと思う。ということ。
草野さんの声が良いんだな、これがまた。
Melko

Melko