れもん

パプリカのれもんのレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
4.0
今敏監督の映画は『パーフェクトブルー』しか観たことがなかったけど、今作『パプリカ』も描き込み量の多い画や現実と非現実が混じり合う世界観なんかは共通していた。

ただ、『パーフェクトブルー』がひたすら暗い話であったのに対して、今作は比較的明るい話だったと思う。
最初からずっと不気味な雰囲気だけど、最後には救いがある話。

「天才だけど幼稚で無責任な人」というのは現実にもよくいて、そういう人に魅力を感じる人もいれば、嫉妬や軽蔑を覚える人もいる。
時田というキャラクターはまさにそんな「天才だけど幼稚で無責任な人」で、彼のビジュアルはともかく彼をとりまく人間関係はリアリティがあった気がする。

【2021.02.01.鑑賞】
【2021.02.01.レビュー編集】
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