松井の天井直撃ホームラン

銀嶺セレナーデの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

銀嶺セレナーデ(1941年製作の映画)
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↓のレビューは、以前のアカウントによるレビューを基にし、再編集したレビューになります。

☆☆☆★★

元祖『私をスキーに連れてって』

※ 今回およそ20数年振りに観返した。しかも字幕版。観ながら、あの頃はなけなしのお金を握り締めては、都内に有った輸入ビデオ店へあしげく通ったものだったとしみじみしてしまった…。(本当は違法だった為に、その後は次々と閉店していったなぁ〜)

当時人気絶頂期のグレンミラーオーケストラに、フィギィアスケート五輪金メダリストソニア・ヘニーが出演した、20世紀FOXミュージカル。

はっきり言ってしまえば、他愛の無いストーリー展開は最早どうでも良い(笑)
残念だが、数年後には大西洋の彼方へと…しまうグレンミラーが出演し、しっかりと演技をしている。その貴重な映像こそを楽しむのが一番良い。
前半には「イン・ザ・ムード」 中盤には「チャタヌガ・チュー・チュー」をじっくりと演奏する。


特に「チャタヌガ…」では、ゲスト出演としてニコラス・ブラザースとドロシー・ダンドリッジが出演。ニコラス・ブラザースのパフォーマンスは世界遺産モノ。

約8分間の本編ロングパージョン

https://youtu.be/V2aj0zhXlLA


1980年のパフォーマンス

https://youtu.be/LYBaHQP6


監督のH・ブルース・ハンバーストーンは、20世紀FOXを代表する職人監督。
今日まで全く評価された事も無い監督さんだが、この人が監督した作品で外れを引いた記憶が殆ど無い。
この作品でも、助長になりそうな演奏場面ではあれこれとアングルを変え、モノクロ作品なので光と影を利用した演出には味がある。

また、本格的な山岳スキー映画として、当時としては画期的だったのでは?とすら思える。
映画の最後はソニア・ヘニーのフィギィアスケートをたっぷりと。

https://youtu.be/FZn8uU-FNSw


当時のフィギィアスケートでは「ジャンプ」をする概念が余り無かった時代だったので、主に彼女のコンビネーションスピンが見所。

1945年のアイスショーの映像
(第二次世界大戦中です)

https://youtu.be/7sjnfkEOpsE


カメラは彼女を撮る為に、中心部を幾度か小さくクルクルと周り。白を基調としたスケーター達が数多くサポート。クライマックスに相応しく映画は終了。

めでたし。めでたし(笑)

ほら!映画の中身なんか早くも忘れてしまっているから(笑)

どうでも良いのだけれど、最後のレビューシーンではどう見ても観客がいないんしゃないのか?

「どうゆうことだ!」(笑)



※ その後10年以上💦