Melko

ほら男爵の冒険のMelkoのレビュー・感想・評価

ほら男爵の冒険(1961年製作の映画)
3.7
ほら男爵の冒険
と日本語でタイトル付いてるのに、英語の字幕が付いてる動画だった
なので、話の細かいニュアンスは捉えきれてないかも。

セリフがわからなくてもなんとなく絵だけでわかるけど、これは日本語字幕付きでいつかまた見たいかも。
リマスターされた物なのか、画質は綺麗だった。

ミュンヒハウゼン男爵の奇想天外な冒険
子供の頃、なんか好きな絵本買ってあげるよと母親に言われ、プリンセス系のもいっぱいあった中、表紙のイラストが面白いという理由で何故かこの絵本を買ってもらい、中身を読んで、口から出まかせばっか言うオッサンの話に思えて、子供ながらに「なんかワクワクしない、つまらん…」と思った記憶

で、アレ、こんな話だったかな?と思うぐらい私の記憶と一致しない話が出てきた本作
どうやら新しい解釈を踏まえて自由に作られた物だそうで。結構のびのびやってんなーと言う印象

宇宙服を着て月に降り立った男トニーク
月にはミュンヒハウゼン男爵が
そこから「月の男」と呼ばれるトニーク
2人は世界各地を冒険
途中でビアンカというプリンセスを助け出す
ただでさえ行く先々での話があり得ないしっちゃかめっちゃか具合なのに、次から次へと登場人物も増えるので画面が忙しい
メインは男爵、トニーク、ビアンカ

独特の味わいで色が変わっていく画が印象的で、書き割りと実写、イラストが組み合わさって進む画面は、もはやどこから実写でどこから絵なのか分からなくなる。視覚的にすごく面白かった。
ずっとエッシャーの騙し絵を見てる感覚

その代わりお話自体はあまり印象に残らないと言うか、トニークとビアンカが惹かれ合う横で嫉妬する男爵があることないこと喋りまくり、言い回しも遠いので、ふーん。。て感じだった
が、トニークとビアンカにとって大ピンチとなった終盤、男爵の気を利かせた思い切りにはちょこっとホッコリ。

動く絵本を見ているような、不思議な作品であった
Melko

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