ひろぞう

ソドムの市のひろぞうのレビュー・感想・評価

ソドムの市(1975年製作の映画)
4.4
買い溜めしている作品から。こちらも胸糞映画で有名過ぎてスルーしてたものです。レビューとかに胸糞なのか芸術作品か?ってあった記憶が有るけど、間違い無く胸糞映画です。ただね〜本作を胸糞映画No.1にするには、あまりに多くの胸糞映画を見過ぎました。だから胸糞映画No.1では有りません。笑。内容を簡単に言うと、第二次世界大戦末期のイタリア北部でファシス党が設立したサロ共和国で為政者が欲望の限りを尽くす話です。人間の一番原始的な生理的欲望、特に性的欲望に忠実にあらゆる淫蕩、変態行為に耽ります。強姦やスカトロ、獣姦、性器露出など過激な性描写が多くて良く製作できたねーって感心します。1976年公開映画ですから、上映禁止の国もあったとか。そりゃそうでしょうねー。残念な点は、ちょっと政治思想的な臭いが強過ぎるのと、国民が素直に従い過ぎる必然性がイマイチ感じられないところですかね。パゾリーニ監督に敬意を表してこの(プラス)評価です。