響介

パリところどころの響介のレビュー・感想・評価

パリところどころ(1965年製作の映画)
4.3
何よりもまず、1960年代のパリの街並みと空気感をカラーで堪能することができるだけでもう最高。16ミリフィルムの質感も最高。色彩感覚も最高。それが全てと言ってもいいくらい映像が好きすぎた。なのに、どの作品もストーリーまで完成度高い。どれも良かったけど、ジャン・ルーシュの第2話が一番好きだった。こんなに完璧な短編は初めて観たかも。クロード・シャブロルの第6話も皮肉効いてて面白い。親の喧嘩に嫌になった金持ち少年が耳栓をするという話。青を基調とした画作りも最高。実際に無音になるアイデアすごい。無音じゃない時小さくピアノ音楽流しておくのも秀逸。階段滑り落ちからのラストのシークエンス、映画的快楽に満ちてて最高。最高しか言ってない。
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