良くも悪くもオシャレ映画。飯が致命的に不味そう。演技も酷いものだが時代の空気感は存分に味わえるのと、音楽は良いので嫌いになれない。
美術、衣装、色彩感覚、照明、カメラの動き、すべて死ぬほど好み。もはやストーリーとか人物関係とかどうでもいい。永遠に眺めていたい。酔いしれていたい。でもちょっとだけ長い。
おれ女子高生が好きやねん!ミニスカート!ロングブーツ!と連呼していた男の子を何だか羨ましく思った。調子の良い時にもう一度観たい。
最高。最もヌーベルヴァーグらしい映画では。撮影にネストール・アルメンドロスの名。
普段女に見向きもされない男が、サンタクロースのバイトを始めた途端、女たちが近づいてくることを良いことに身体に触りまくる>>続きを読む
ザ・シネマメンバーズで配信開始されたので真っ先に観た。ユスターシュの映画に出てくる男大体どこか憎めなんだよな。
メモ
・コミュニケーションとは境界を壊すこと
・映画は既にある程度音楽的であるから音楽がそれを邪魔しないように心がけている
それまで小説家(助監督などはしていたようだ)だったイ・チャンドンの初監督作品。デビュー作とは思えないほどカメラの動きが良くて、夜のネオンや陽の光りが美しい。
映画の冒頭の電車でスカーフが舞うシーン良す>>続きを読む
「この国で作曲するなら大衆向きでないとダメだ 自分の作曲がしたいなら他の仕事で稼ぐ必要がある」
あまりに芸術的。ピンポン玉、蜘蛛の巣、レモン、鋏、包丁。イメージの連なり。伏見稲荷神社など京都の名所でゲリラ青姦。
正義のための暴力ならば肯定すると平気で口にする…。正義とは何か考えさせられる。
タイトルに"極私的"とあるように監督が自分の恥を全て晒す覚悟を持って映像を撮っているところに強く共感した。
相米作品としては落ち着いた作品ではあるけれど、好み。相変わらずの長回し。神戸在住ということもあり、90年代の新開地、芦屋川周辺などを観れて満足。病院に迷い込む場面の映像すごかった。
別に内田裕也の音楽のファンでもないし、彼の生き方に対して共感することも全くない(むしろ苦手な方であった)のだが、彼が映画というフォーマットに乗っかった瞬間に何故だか興味をそそられる存在へと変貌する。そ>>続きを読む
再見。オールタイムベスト。一言でいえば、両親が離婚することになった子どもが大人へと成長する物語なのだが、思春期の繊細な心の機微だけでなく、大人同士のどうやっても修復不可能なディスコミュニケーションの描>>続きを読む
初ドライヤー。頑張って観に行ったけど、収穫と言えばPierre Oser(ググっても殆どヒットせず…)という人の劇伴が、フランス六人組のような和声・不協和音の使い方含め官能的で超良かったことぐらいで、>>続きを読む
ドキュメンタリーとは思えないほど構図が出来すぎている。すぐに捕まってしまう子どもたちから老人までが集まる小さな楽園。人間社会の縮図がここにある。
イ・チャンドンの人間や彼らを取り巻く社会に対する眼差しが好きだ。彼は映画を撮るのが上手すぎる。美しさだけでなく、汚くて醜い世界にも目を向けること。死者に代わって生きている者が詩を紡ぐことの意味。最後の>>続きを読む
オムレツをフライパンごと投げつけるシーンとセックスの後の床に突っ伏しながらの真顔がこの映画の最大瞬間風速では。男が愛してるよって言いながらベロベロだったり、アル中の更生プログラムが過酷だったり笑ってし>>続きを読む
人生は果てしない川の流れのようなもの
身を任せなさい
人間の一生は雑草のようなもの
野にあって花咲き風が吹けば散る
咲いては散りやがて忘れ去られる
ってセリフだけ良かった
個人的にはアンビリーバボ>>続きを読む