このレビューはネタバレを含みます
侮辱されて殺してしまったのは、しょうがない?として、
その後嘘をつき続けて、周りの人間を不幸にし、しかも逃げ切ってしまうという、なんとも後味の悪い映像だった。
声マネがうまいとはいえ、一度会ったこ…
#リプリー
アラン・ドロンが演じた役をマット・デイモンだなんてミスキャストだろうと思ったら、そもそも解釈とテーマが違う。
「太陽がいっぱい」のトム・リプリーが、ギラギラとした野心を秘めた獣だとした…
嘘に嘘を重ねて、じぶんを守るためにまた嘘と罪を重ねる。
そんな人間の弱くてダメな部分を、野心のかたまりだけどどこか切ない主人公のマットデイモンが魅せてくれる。
憧れて、愛して、じぶんをいちばんに見…
この前に観た「サルトバーン」に近いものを感じた。卓越した知能…歪な愛…。
中盤、トムとディッキー、どちらがどちらか分からなくなってゆき…作戦に まんまと…。
太陽のようなディッキーの、月のような…
初めのリプリーがディッキーを装う様子が謎だった。待遇が同じだったかもしれないが、なぜディッキーとして見られていたのか経緯不明。
まぁそこは大したことないのだが、ジャケット借り、ひとつの嘘をついたこと…