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三人の妻への手紙のlarabeeのレビュー・感想・評価

三人の妻への手紙(1949年製作の映画)
3.3
【夫婦の数だけ夫婦のカタチがある】

『イヴの総て』の監督が前年に撮った作品なら観なくていいハズはない。

「あなた方の夫のうちの誰かと駆け落ちします」アディからそんな手紙を受け取ったデボラ、リタ、ローラの3人。三人三様に思い当たる節がある。

果たして駆け落ちしたのは自分の夫ではないか。心配したり諦めたり疑ったりする三人。

そしてそれぞれの夫婦の馴れ初めや今の関係性を示すエピソードが挟まり、誰が駆け落ちしたのか、最後までわからない。

アディの存在、そして事実は?結末は?観ている我々は謎解きの様な雰囲気も感じながら鑑賞していく。

夫婦の在り方や愛の形など、三組の夫婦から感じとれる事がいっぱいあったけど、結局「誰と駆け落ちしたんやろ?」という単純なエピソードに引きずられて作品の本来の面白さを感じるところまでいけなかった。作品に力はあったのに自分に読み込む力がなかった。ちょっと眠い中で観たからかな。アカンやん、眠いとき白黒作品観たら。

絶対面白いと思うので、もう一回いつか再鑑賞したいと思わせる作品だった。
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