LEONkei

若き獅子たちのLEONkeiのレビュー・感想・評価

若き獅子たち(1958年製作の映画)
3.0
映画の内容や演技はさて置き好きな俳優(顔立ち・雰囲気・個性)と言われれば、その筆頭には若き〝マーロン・ブランド〟をあげたい。

第二次世界大戦中のドイツとアメリカの2カ国を舞台に、ドイツ人青年将校の〝マーロン・ブランド〟とアメリカ兵の〝モンゴメリー・クリフト〟の2大スターが映画の中でいつ接近遭遇するのか…。

と言ってもこの映画は戦場を描く戦争ものではなく、国は違えど2人の男に絡む女との人間ドラマ。

今観ればドイツ人だろうがフランス人だろうが全員英語を喋る事に個人的には違和感を感じてしまうが、当時の多くの映画はこんなもんだし吹き替えで外国人が全員日本語を話す事に今は誰も違和感を感じる人はいないだろう。

こんな映画があったのかと知らずに昨年末に観たが、先日正月休みで実家に帰り父にこの映画を話したら当たり前のように大昔に観たと言った。

父は戦後映画全盛時代の幼い頃から生活の一部とし観て育ち、自分の何十倍もの映画を観てきた生き字引だ。

戦後の五社協定・独立系時代から邦画洋画問わず知らない映画や俳優を聞けば、他の事は忘れていても映画の事は不思議と答えが返ってくる。

そこに最新作を中心に映画好きの弟が交わると、三人の映画談義が始まり熱い討論に発展する。

父と弟から見たら映画を観た本数は自分など小指の先ほど程度でしかなく、もはや二人の討論の仲裁役で加熱する二人に冷水を注いだり時には油を注ぐ。

そんな映画談義がなかった今回の年末年始は少し寂しいと言うか物足りないと言うか…。

あの年が最後だったとならぬよう、いつの日か再び三人が顔を合わせる事を願って。

2021年は一体どんな映画を観るのだろうか、一体どれくらいの数の映画を観るのだろうか..★,
LEONkei

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