Jimmy

浅草の夜のJimmyのレビュー・感想・評価

浅草の夜(1954年製作の映画)
3.8
この映画、若尾文子出演作だから観たのだが、若尾文子デビュー3年目の作品だけあって、出演者の序列では4番目。鶴田浩二、京マチ子、根上淳、若尾文子の順。

プログラム・ピクチャーを量産した島耕二監督の作品だけあって、気楽に楽しめる娯楽作になっている。

節子(京マチ子)と波江(若尾文子)は、おばさん(浦辺粂子)と一緒に暮らしている姉妹。
節子(京マチ子)は理想を追い続ける脚本家=山浦(鶴田浩二)と恋愛関係、波江(若尾文子)は絵描き=紫水(根上淳)と恋愛関係にあるが、節子は「紫水は絶対に許さない」と妹を責めて喧嘩になる。
…しかし、若尾文子と根上淳は、初期の若尾文子出演作でのカップル役が多い。

若尾文子は、おでん屋の娘なので、和服を着て登場するが、根上淳と会う時などは洋服で、和洋折衷のいい感じ。

福島屋というヤクザの親分(志村喬)の三代目(高松英郎)は、節子に言い寄っているが、次々と女性に手を出す悪い男。

節子と波江の実の父親は、著名絵画家=都築(滝沢修)であった。
山浦が手はず整えて、実の父親と娘二人が20年ぶりに再会する。
また、ヤクザ三代目と山浦は、大雨の中での喧嘩。
………そして、物語はまだ続く。。。


この映画、1954年の映画であるが、上手くまとめた島耕二監督の手腕はさすが。
Jimmy

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