RIO

夏至のRIOのレビュー・感想・評価

夏至(2000年製作の映画)
3.8
「青いパパイヤの香り」でも静かに咲く花のような清純さに溢れていたトラン・ヌー・イエン・ケー

中国とベトナム映画は食事がホントに美味しそうだ おこわと聞いただけでときめいてしまう タニシは無理です

苔の上に置かれた白い小さな卵
水できれいに洗われ並べられたグラス
全編がエメラルドグリーンに光っている
水を多く含み過ぎたほどの豊かな感性に埋もれる
姉妹が揃って水浴びをする水の1滴ごとに満たされる感覚
誰にも知られずにいる秘め事
赤い壁についた汗ばんだ足の跡

リエンの髪の毛の分け目がやけに目についた
その緊張感の延長にあるエンドロールに引かれる1本の線
視覚には捕えられない宇宙の繋がる線や小さな命を描き出す力のある監督だなぁと感じる

人の心は話さない草花のように穏やかではない
緑色の壁の前に飾れた花々が撒かれる
フェミニズムの香り
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