もめん豆腐

エスターのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「パパ、雷が怖いの」って、アンタの方がよっぽど怖いよ。SCARYっすよ。エスターはずーっとSCARY。33歳らしいけど、絵もうまい、ピアノもうまい(チャイコフスキーが完璧ですってよ、奥さま)、人心術も心得てる。こっちとら50代なのにそれらの能力全てなし。しかしエスターのメイク心のなさよ。マスカラはそんな風に塗ったらアカンし、ゴシゴシしてもアカン。そこはあてくしの勝ち。
気に入らない奴みんなブッコロースマシーンの割には銃の扱いが案外下手だった。接近戦タイプなのか。それと、あの銃はリボルバーのはずなんだけど、弾数がおかしかった気がした。『ダーティ・ハリー』と共に育ったので、弾が無制限に出てくると突っ込みたくなる。
な〜んてところがあったものの、カメラワークは常にエスターの目線で観ている者を疑心暗鬼にさせるうまい撮り方だし、ホルモン異常による見た目が成長しない病気の凶暴な女なんて、想像もしないナイスな設定。まさか養母と歳が近いとは誰も思うまい。さらにうまいな〜と思ったのが、耳が悪いマックスちゃんが手話を扱うことが不利になったり有利になったりするところ。読唇術を使い周囲に気づかれずにおしゃべり出来る点をうまく話に盛り込んでた点。それにしてもマックスちゃんのかわいらしいことよ。天使か?マックスちゃんが脅されたり突き飛ばされて危ない目に遭う度に守ってあげたくなった。今はどんな子になったんだろう。
何よりエスター役のイザベル・ファーマンが当時12歳という脅威。演じ分けも凄いんだけど、彼女は全体は幼い印象なのに、手が、手が大人の手なの!きれいなシュッとした手。なんていうか、アンバランスな感じ。また観る機会があったら是非とも手に注目してみて。ラストは子供なのに大人のヴェラ・ファーミガに恐怖を与えられるほどの戦闘シーンを演じたことにも驚き。あの池でのファイトはスタントなしで演ったのだろうか🤔ものすごく寒そうな気候で池の水って…厳しい…おばちゃん耐えられない🥲
これ観るの3〜4回目で、いつもは午後ロー様で観ていてすっかり覚えてしまっているから、被害に遭う子が出てくると“君、ひどい目に遭うよフラグ🏳”を立ててる。本物の子供から見たらエスターはまがい物の子供なんだもの、そりゃあ異質だと直感で感じるのは当然。だけど大人は無駄に社交性を身に着けてしまったので、その分直感力が鈍くなっており、初期に犠牲になるのは子供ばかり。その次は母親。夫の鈍さには妻より先にイライラして、『死霊館』へ行ってしまえ👎と思ったり。
ラストの母親とエスターの対決もハラハラドキドキ。お互い刺しつ刺されつで、観ているこっちも痛いよ🥺痛いの弱いンだわ🥺
最後、鈍い夫ジョンは生きていたのであろうか🤔あんなにザクザク刺されて…。
もめん豆腐

もめん豆腐