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ブルーバレンタインのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
4.3
結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、夫ディーンの仕事は順調ではない。
お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、かつては夢中で愛し合った時期があった。
映画ファンの間で夫婦で観ると離婚すると話題の傑作ラブストーリー映画。
将来的なビジョンも持たずバイトして食い繋いでいるディーンと医学で将来を切り開くために努力しているシンディでは、元々釣り合いがとれていなかった。
不実なボビーに傷つき望まない妊娠をしていたシンディは自分の辛さから抜け出したくて、優しく慰めてくれるディーンのプロポーズに乗っかっただけだった。
シンディのお母さんの「恋に落ちたら、相手が自分に相応しいか、良く見極めなさい」というアドバイスに、シンディは結果的に従って行動しなかった。
一方ディーンも、シンディから投げ掛けてくる不満「何かやりたいことはないの?」などに対して、大人げなく皮肉を言ったり怒ったり、しまいにはシンディの職場まで押し掛けて、口論を止めに入ったシンディの上司を殴るしまつ。
ディーンとシンディの関係の愛し合う時期と愛が醒め破局寸前の時期を交錯させながら展開していくので、より共感出来て切ない感情が溢れるものになっている。
ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズの等身大の男女に成りきった熱演が、印象的です。
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