健一

白い恐怖の健一のレビュー・感想・評価

白い恐怖(1945年製作の映画)
1.9
1945年 🇺🇸映画 モノクロ作品。

BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

当たりハズレの激しいアルフレッド・ヒッチコック監督作。のハズレ(笑)。
グレゴリー・ペック、イングリッド・バーグマンとキャストはめちゃくちゃ魅力的だったのですが・・・

精神科病院に新たに医院長として着任してきたエドワーズ博士。
彼は 白地に縞(しま)模様 を見ると発作を起こすという奇病の持ち主。
彼は同じ精神科の女医コンスタンスと恋仲になる。
だが 彼女は彼がエドワーズ博士ではなく 全くの別人 だと知ってしまい愕然とする。
では 本当のエドワーズ博士はどこに?
彼のフリをして病院に訪れた 男 は疑惑の渦中に立たされる中、彼女だけは彼の無実を信じ まず奇病の原因を追求するのだが・・・

なんとも『都合のいい』サスペンススリラー。
こんな お粗末 な脚本の映画を観るのは久しぶり。
本作もそうだし 私が先日見た同じヒッチコックの「汚名」もそうなのだが、ヒッチコックという人は『人を愛する』という事を一体何だと思っているのだろうか?
『記憶を失って殺人を犯しているかもしれない見知らぬ男』と
『恋愛経験などほぼない超カタブツな女医』が出逢って 1日くらいで恋に落ちるか!
何千万人にひと組の確率ですよ!
こんなカップルが成立するなんて。
もう 観ていて段々 バカバカしくなってくる 安っすいサスペンス。

褒める点があるとすれば 女医の恩師を演じていたマイケル・チェーコフは脇役としてしっかり作品を支えていたと思う。
あと、治療の際に『夢診断』を行うのだが 夢の再現シーンであの サルバドール・ダリが演出をしているところ。
あのダリの『ひん曲がった』夢の世界観は必見。

恐らく当時は 大熱狂 していたのでしょうね!本作を観て。
目が肥えてしまった現代の私達にはとても鑑賞に耐えられるレベルではないです。

『過ちは運命ではない、我々自身だ。』
このテロップから始まる本作。
『我々』ではなく『私』ですよ!



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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