tk

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のtkのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

永遠のダンディ。
原点にして頂点。
わたくし、初めてのイーストウッド西部劇。
カッコ良すぎて衝撃が疾った。
なんつー画になる漢か。
JOJOの荒木先生がイーストウッドをモデルに承太郎を創り上げたと仰っていたのに凄く納得。
心で理解できた。
作中、これでもかとタバコに火をつけるシーンがあるのも分かる。
キマっているから。
主人公が名もなき男、“ブロンディ”と呼ばれているのが、また。
3時間は長いんだけど、人間性が丁寧に描かれて、しっかりキャラクターを好きになれる良さ。
アァアァアーのテーマ曲と劇伴。
聞き覚えある気がしたら、必殺仕事人なんかも影響を受けた作品らしい。
あのノリノリでワクワクする昂揚感。
黒澤明からウエスタン、そしてまた時代劇へ。
なんという素晴らしいスパイラル。
本作の内容に戻ると。
隠された金貨、馬、ならず者たち、リボルバー、ライフル、縛り首、南北戦争。
マカロニウエスタンでイメージする、ありとあらゆる要素が盛り込まれていて彩やか。
いろんなシーンがフォロワーにパロディされるのも分かる完成度の高さ。
そして内戦に北も南もねえんだなぁと。
最後、地獄の決斗。
西部劇のスタンドバトルは究極の空気読み。
いかに自分のペースに持ち込むか。
メキシカン・スタンドオフというらしい。
三者三様の色気があって、顔のドアップが最高過ぎて笑いが出る。
エンジェルはメタルギアのオセロット少佐のモデルなのかなぁと思った。
悪役然としていながらも、どこかセクシーな拷問者。
テュコも悪党だけどカッコ良く見えたり、お茶目だったり憎めない魅力充分。
序盤のリボルバーカスタムと射撃の腕。
うぉお!とテンションが上がった。
かの映画のジョンの印象的なシーン。
こんな時代にやっていたのか!!
60年代映画、クリエイティブだなぁ。
そりゃあ残り続ける作品なわけだ。
そしてテュコも言うように、こいつら全員、悪人ですわ。
ラスト、ブロンディはクールに去るぜ。
そこにシビれる!あこがれるゥ!
この世には2種類の人間がいる。
続・夕日のガンマンを観る奴と観ない奴だ。
tk

tk