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シンデレラマンのmikanmcsのレビュー・感想・評価

シンデレラマン(2005年製作の映画)
3.5
パッケージのイメージが「感動のファミリーもの」っぽくていままで食指が動かなかったのですが、監督ロン・ハワード&主演ラッセル・クロウとレネー・ゼルウィガーというメンツに惹かれて初鑑賞。

アメリカ大恐慌時代に「セカンド・チャンス」を掴んでニュージャージーの人々のヒーローとなった実在のボクサー「ジム・ブラドック」の伝記もの。予想通り「ファミリーもの」+「ロッキー」ってな内容でしたが、監督が名手ロン・ハワードなんでスケール感が大きく、良く言えば「かっちりした映画」、悪く言えば「お約束通り」に仕上がってました。(蛇足ながら、私の中ではロン・ハワードは監督ではなくて常に「アメグラのスティーブ」です)

本作、全体的な作りは「ロッキー」にすごく似てるのですけど、残念ながら「ロッキー」ほどの盛り上がりや感動はありませんでした。(←名作「ロッキー」と比べてしまうのは酷ですが)何が違うのかなあ~と思うに、主人公の挑戦する「動機」が違うのかなあと。ロッキーの場合は「自己承認」ですが、本作の場合は「ミルク」ですから。(なんか「パパが頑張ってる」ようにしか見えない) あとはロッキーのような「心に刺さるセリフ」もありませんでしたが、これは巨匠スタローンのレベルでないと無理か。

ラッセル・クロウは主人公を熱演。家庭や子供を大事にするのは良いけれど、もうすこしボクシングに賭ける「狂気」も観たかった。(まあ実話モノだから無いものねだり)レネー・ゼルウィガーはいつもの彼女でしたが、いつも通りいい感じ。笑ってるような、泣いてるような、いつ見ても本当に不思議で魅力的な表情をする方ですね~。もはや顔芸。
3人の子供は当然、カワイかったです。
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